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▶ 理事長ご挨拶(2021/04/23)

2021年に考えるコロナ禍の展望
ブリーフセラピー協会理事長 生田倫子

 コロナが流行しはじめ、最初に心理臨床業界に関する展望を考えたのがちょうど去年の今頃でした。一年経過し、初期のような諸外国の医療崩壊パニックは回避できる見込みは立ちましたが、依然として感染拡大縮小の波に揉まれながら様々な制限に耐えざるを得ない状況です。私も毎年楽しんでいたセラピスト仲間との花見が行えず、寂しい限りです。
 以下、ブリーフセラピーを提供する側としての展望を記します。

 2020年はオンラインへの急速な切り替えや、感染状況によってオンラインと対面を柔軟に使い分けなければならないという必要に迫られました。ワクチンを全国民が打ち終われば収束するのではという楽観的な見方もありますが、効果がどのくらい持続するかもわからず、数年かかる可能性もあります。
 その状況下で、2つの方向性が拮抗するでしょう。一つは「今のところは我慢してコロナ禍が終わったらまた元通りに戻そう」という方向性。もう一つは、「コロナ禍によってもたらされた変化を維持発展させる」方向性。
 ブリーフセラピーが理論的基盤としているシステム論によって考えるならば、前者の方向性は【システムの自己制御】であり、システムそのものが持つ強い力です。また、後者は【システムの自己組織性】であり、システムと環境との相互作用の中で、構造や機能を自ら変革させ秩序を再形成していくという力です。システムを維持するためには両方の機能が必要となります。
 この2つの機能のどちらに寄るかというのは、年齢層や立場によって、そして人によってかわります。おそらく、組織内ではその対立は避けられないものとなります。そして、個人内でも例えば「研修はオンライン、仕事は在宅スタイルを続けたいけど、親のお葬式はどうしても盛大にやりたい。」などと内部矛盾が起こってくる。
 セラピストも一人の人間ですので、価値観は持ってもよいのですが、客観的に自分はどちらの方向性を好みがちか、どちらの考えを支持しがちか、というのは振り返っておきましょう。そして、自分と異なる方向性のクライアントを否定することなく、あくまで対象のシステム内で価値観が統一されていなくてもバランスがなんとなくとれていればそのシステムは動いていけるのだというイメージでブリーフセラピーは行われる必要があります。

 さらにプラスして考慮したいこと。このシステムの自己組織化を受け入れることによって、「奪われた気持ち」になる人々がいます。特に高齢者。これまで築いて慣れてきたやり方を否定され、新しいツールへの適応も難しく、子どもや孫が来てくれなくなり、もし体調を崩して入院したら誰にも看取られずに死ぬのだろうか、という不安がある。また、社交や人が集まることを本質とする業種に携わる人々、また仕事や学校に逃げていたから保てていた居心地の悪い家庭、など。このような場合、コロナだからしょうがないではなく、自己組織化を受け入れることが非常に辛いという心情、「わかっている、でも辛い」を考慮したセラピーを丁寧に行う必要があります。

 当協会では、昨年の大会運営を若手にお願いしたことで、オンラインにて非常に盛況だったことから、今年度も北海道支部の若い支部長に運営をお願いしています。正直、運営方法では知らない横文字が並び【何を言われているかわからない】、【今後どんどんついていけなくなるのでは】という不安が私にも出てきていますが、システムの自己組織化を阻害しないというミッションを自分にも課したいと思います。


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  • 2021/03/02 仙台支部の2021年度予定を更新しました。
  • 2020/09/02 名古屋支部の2020年度予定を更新しました。
  • 2020/08/24 香川支部の2020年度予定を更新致しました。

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