2018年 第10回 横須賀

ご挨拶


このたびの大会は本協会学術会議第10回目となる節目であり、主催させていただけることをうれしく思います。

第一回大会も東京大会から始まりましたが、大会会期は一日のみ、参加人数も勉強会を拡大した雰囲気で、現在のような盛況は想像もしませんでした。

本学術会議は毎年毎年参加人数が大幅に増え、特に若い勉強熱心な研究職/援助職の参加増加が著しいばかりです。問題をシステミックに見立て介入するという本質的なメソッドの伝授は継続しつつ、現代が抱えるニーズには沿って進む必要を感じています。

今回の大会テーマは「架け橋」をキーワードにし、象徴として虹をイメージしました。

虹の意味1)
ブリーフセラピーは本質的に“架け橋である”と言えます。子どもと両親、父親と母親、親と学校、子どもと教員、上司と部下、その他様々な関係に架け橋を作っていきます。システミックな考え方は、システムの『間』を見立て、架け橋を創ります。

虹の意味2)
ブリーフセラピー協会も様々な架け橋になってきました。海外のMRIとSFA、カウンセラーと多職種、海外と日本、ブリーフセラピーと他の心理療法、セラピーと闘い、などなど。これからどんな架け橋をつなげていくのでしょうか。

虹の意味3)
虹は、リフレームの象徴とも言えます。「雨が降ったからこそ美しい虹が見える」のです。

虹の意味4)
  本協会は、1990年から小野直広先生が長谷川啓三先生とともに仙台や千葉、福島、山形などでご指導された「短期療法を学ぶ会」が原点です。「ひらがなを取りたいんだよ。」という小野先生の思いが若島先生に託され設立に到りました。
その報告をした会場で、天気が悪かった空が突然晴れて大きな虹がかかりました。誰ともなく「小野先生だ! 小野先生が喜んでいる!」という声があがりました。こちらがその画像です。本当に大きな虹でした。
小野先生を直接知らない会員の方が増えましたが、見守っていただいていることを虹のイメージに込めたいと思います。

  • 日本ブリーフセラピー協会第10回学術会議
  • 大会長 神奈川県立保健福祉大学 生田倫子

大会チラシ:ダウンロード


日程

  • 2018年 10月6日(土)〜8日(月・祝)

会場



内容・プログラム


1日目

  • 大会特別企画ブリーフセラピストNo,1選手権 B-1GP

    • B-1GPの予選が始まりました!!

    • ブリーフセラピー協会学術会議といえば、別名“ブリーフセラピー祭り!”、といえばブリーフセラピーNo1選手権(通称B1グランプリ)です。
    • 最初は幹部達のやんちゃな思い付きから始まったB1グランプリは、カウンセリング業界と最も相性の悪いはずの“戦い”が繰り広げられるという日本中、いや世界中でも聞いたことのないクレージーなコンセプトながら、なぜか恒例のコンテンツとなり、しかも毎年規模が拡大していっております。
    • 全国の支部が会員のトレーニングを行い、選手を選出して戦いに臨みます。また近年は、出場支部が多くなったことから、動画による予選が行われ5支部に絞られます。
    • 会場のみなさまには、その5支部の中から最も優れたデモンストレーションを行った支部に投票を行っていただきます。その戦いは年々ガチなムードとなり、運営側のストレスもなかなかなものですが、もはや誰にも止められません。
    • 今年は、最後に他学派によるカウンセリングの立場からの招待デモンストレーションをしていただく諸富祥彦先生をお呼びしております。
    • 磨き抜かれたカウンセリングのデモンストレーションをぜひご体感下さい。
  • 諸富祥彦先生 招待デモンストレーション
    • 明治大学文学部教授
    • 日本トランスパーソナル学会会長
    • 日本産業カウンセリング学会理事
  • 事例発表
  • 研究発表(ポスター)

2日目

招待講演・大会企画ワークショップ

  • ヨーロッパにおけるブリーフセラピーとコーチングの最前線
    • 〜The SF理論開発プロジェクトの総括と発展〜
    • Peter Sundman
      • Europa BriefTherapy Association理事
    • フィンランドを代表するブリーフセラピスト&コーチ。taitobaハウスという専門家ネットワークを設立し、個人や企業を対象としたセラピーやコーチング、専門化向けのトレーニングの提供を行っている。
    • John Weakland、Richard Fisch、Paul Watzlawick及び、Steve de Shazer、Insoo Kim Berg、Elam Nunnallyのトレーニングを受けた経験から、彼らのモデルは独自の発展を遂げた部分もあるが、結合することができると語っている。
    • ヨーロッパブリーフセラピー学会(EBTA)の元理事で、最近では「The SF理論開発プロジェクト」というEBTAの一大プロジェクトの責任者を務めた。今回の基調講演では、EBTAを含めたヨーロッパにおけるブリーフセラピーの発展を踏まえ、「The SF理論」の内容とEBTAが何を目指して「The SF理論」の開発を行ったのかについて語っていただく。
    • <サンドマン先生のご紹介 (木内敬太先生(人間総合科学大学)
      サンドマン先生と初めてお話したのは、2017年のSOL世界会議(Solutions in Organisations Link-up World Conference)です。
    • SOL世界会議は、EBTAを含めたヨーロッパのブリーフセラピーや解決志向アプローチに関する団体が共催した国際大会です。その大会でサンドマン先生はEBTAのメンバーとともに「The SF理論」に関する発表をしていました。
    • EBTAの現理事の一人、ポーランドのトマッシュ氏に「EBTAの権威でブリーフセラピーについて理論的な話ができる方」を紹介して欲しいと伝えたときに、一番に名前が挙がったのが、サンドマン先生でした。サンドマン先生に日本への招聘の話を伝えると、その場ですぐに快く引き受けてくださいました。遠く離れたヨーロッパ、中でもフィンランドから日本に来るというのはそう簡単なことではありません。すでに来日経験がある方なので、単純な興味本位というわけでもないわけです。それだけ日本に関心を持っているし、研修講師としての活動に熱意を持っています。
    • ちなみに、サンドマン先生がフィンランドで行っている事業の名称である “taitoba” の “ba” は日本語の「場」が由来ということです。現在進めている講演とワークショップの打ち合わせでも、ご自身の経歴や研修のレパートリーを積極的に伝えてくださり、どのような内容をどのように伝えるのが、日本の参加者の方々にとって最も有益かということを、一生懸命考えてくださっています。
    • 見た目は大きいですが、全く威圧感がありません。笑顔が優しく、話すと懐の深さを感じるジェントルマンです。
    • 講演では、ヨーロッパにおけるブリーフセラピーの発展の歴史と最先端の取り組みについて学ぶことができます。また、ワークショップでは、サンドマン先生が最も得意としている、解決志向の「場」を創り出す、企業のマネジメントに関するコンサルテーションの手法を学ぶことができます。
  • 研究発表(ポスター)
  • 懇親会
    • 会場:神奈川県立保健福祉大学 食堂

3日目

ワークショップ

  • WS1 ナラティヴ・セラピー:そこにもたらされるものは何だろうか?
    • 坂本真佐哉(神戸松蔭女子学院大学 人間科学部 心理学科 教授)
  • WS2 ブリーフセラピー入門 ブリーフセラピーのコア・コンピテンシー
    • 佐藤宏平(山形大学)
    • 喜多見学(立正大学)
  • WS3 G.ベイトソン理論 -サイバネティックスと論理階型
    • 生田倫子(神奈川県立保健福祉大学)
    • 松本宏明(志學館大学)
  • WS4 システム論的思考に基づいた実践マネージメント 講談 ―発想を転換するとチームに笑顔が-
    • 加納塩梅(東京情報大学 特命副学長 加納佳代子・講談看護師 加納塩梅)
  • WS5 教育現場のミルフィーユ ~ケース・ フォーミュレーションを添えて
    • 森川友晴(チェリッシュグロウ株式会社)
    • 岩本脩平(ファミリーカウンセリングルーム松ヶ崎 ふくらむ)
  • WS6 セックスセラピー入門 -個人療法を超えた一歩先のアプローチへ
    • 戸田さやか(江戸川区発達障害相談センター)
    • 長谷川啓三(東北大学名誉教授)
    • ピーター・サンドマン(スペシャルゲスト)
  • WS7 エビジェネティクスから見た家族心理学と心理療法
    • 若島孔文(東北大学大学院)
    • 狐塚貴博(名古屋大学大学院)
    • 板倉憲政(岐阜大学)
    • 高木 源(東北大学大学院)

10周年企画シンポジウム「小野直広先生を語る会」

  • 司 会
    • 平泉 拓 (東北福祉大学)
  • 話題提供
    • 横山 秀和(福島県会津児童相談所)
    • 榊原 康夫(福島県教育カウンセラー協会)
    • 三根 豊治(千葉県退職校長会)
    • 伊藤 順子(全日本青少年育成アドバイザー)
    • 西渕 嗣郎(キャリアカウンセラー)
    • 一条 孝子(宮城学院女子大学非常勤講師)
  • 指定討論
    • 長谷川啓三(東北大学名誉教授)
  • 本協会は1990年から小野直広先生が長谷川啓三先生とともに仙台や千葉、福島、山形などで発足された「短期療法を学ぶ会」が原点です。
  • 「ひらがなを取りたいんだよ。」という小野先生の思いがつながり、設立に到りました。
  • 小野直広先生の思いやお考えを改めて知ることは、ブリーフセラピーの知見と技術を深く学ぶ、貴重な機会になることと思います。また、その教えや人となりを小野直広先生にあったことがない世代に残すべく、先生から直接ブリーフセラピーを学ばれた先生方から、小野直広先生がおっしゃっていたことや、人となりをご紹介いただきます。

全日企画

合コン 〜合同コネクション、コンサルテーション、コンプリメント〜

コンセプト:学会が「つなぐ」場になる!!

大会期間,お昼休みに毎日開催!!(10月6日~8日,12:00~13:00)

NFBTにはさまざまな専門性を有した方が参加していますが、学会特有のチーム感があって「いつもの仲間」で集まってしまいがち。1人で参加している方はその輪に入りづらいし、新しいつながりを求めている方は「いつもの仲間」に引っ張られて出会いのチャンスを逸してしまっているのではないでしょうか?そんな皆さんをつなげる場として「合コン」を開催したいと思います!新しいつながりや仲間、今夜飲みに行ける人がみつかるかも!?

昼食コーナーに「合コンブース」を設けます。こちらは必ず一人で参加してください。スタッフがランダムに席を設定させて頂きますので、同席された方と自己紹介や学会中のプログラムの感想、普段の活動や今興味のあるまたは知りたいことについての意見交換などご自由に過ごされてください。

あまり盛り上がっていなそうなテーブルには、スタッフがちょっかいをかけに行くかもしれません!

皆様の新しいつながりが生まれることを願って・・・



ポスター発表

  • ポスターは当日(10月7日)10:00〜13:00 の間に会場に掲示してください。
  • 発表者は10月7日 16:30〜17:30 を滞在時間として、プレゼンテーション、ディスカッションを行い、翌日13:00までにポスターの撤去をお願いいたします。

お申込み方法:大会参加

期日

  • 発表申込み・抄録提出締め切り:9月15日(土)
  • 大会参加事前申込み締め切り:9月22日(土)

申込方法

  • 参加希望の方は 申込フォーム か FAX でお申込みください。
  • 事前申込みは、料金のお振込をもって参加申込完了となりますのでご注意ください。

お申込みフォーム (事前申し込みのみ)

  • 本ページ下部の申込フォームよりお申し込みください。
  • 事前参加申し込みが終了した後に参加ご希望の方は、当日受付にてお申し込みの上、大会参加費(現金のみ)をお支払いください。
  •  なお、事前参加申込終了後は、ワークショップは定員に達している場合がございますので、何卒ご了承くださいませ。

FAX (事前申し込みのみ)

  • 045-330-0218

お申し込み方法:発表申し込み

  • お申し込み
    • 研究発表・事例発表申込の方はメールかFAXにてお申し込みください。
  • 発表形式
    • 1.口頭発表
      • 1-1.事例発表 : 発表30分 + 質疑応答10分
      • 1-2.事例発表(ショートケースレポート) : 発表15分 + 質疑応答5分
      • 1-3.研究発表 : 発表15分 + 質疑応答5分
        • *2018年度の研究発表は全てポスター形式での発表となります。ご注意ください。
    • 2.ポスター発表
      • 2-1.事例発表
      • 2-2.研究発表
  • 口頭発表、ポスター発表において第一筆者となれるのは一発表に限定されます。連名発表についてはこの限りではございません。
  • 発表の申し込みは、発表申込期日までに発表抄録をお送りください。
  • 所定のフォーマットを使用し、ワード形式(Microsoft Word形式)にて以下のメールアドレスに送ってください。
  • なお、お送りいただいた抄録は、そのまま印刷しますので誤字脱字等ご確認ください。
  • ポスターのパネルの大きさは概ねH1800×W900となります。一発表につき一枚のパネルを準備いたしますので、一枚のパネルの範囲内でご自由に使用してください。

申込・お問い合わせ先

  • メール(推奨):conference@brieftherapy-japan.com
  • FAX:045-330-0218
    • メールの本文に口頭発表、ポスター発表のいずれかを記入してください。

研究発表申し込み

研究発表原稿(口頭発表・ポスター発表共通)

事例発表、ショートケースレポート原稿(口頭発表・ポスター発表共通)


料金

大会参加費

  • 会員:8,000円 (当日参加:9,000円)
  • 非会員(一般):13,000円 (当日参加:14,000円)

ワークショップ参加費

  • 【会 員】 午前・午後   8,000円  午前または午後のみ 5000円
  • 【非会員】 午前・午後 12,000円  午前または午後のみ 7000円

懇親会参加費

  • 会員・非会員(一般)とも4,000円(当日参加5,000円)

お弁当

  • お弁当:1食 1,000円(飲み物付き)
    • 1日目、2日目、3日目のうち、ご希望の日付をお申し込みの際にご選択ください。
    • なお、事前にお申し込み頂いたお弁当の日付の変更は、原則行っておりませんので、ご了承ください。
  • <出店リスト>*弁当チケット対象店舗
  • <出店リスト>*当日現金店舗
    • つきパン 各種惣菜パン・名物メロンパン!・各種パウンドケーキetc…
      • 横須賀は「パンの街」。日本最初のフランスパンは横須賀生まれ
      • 生田理事長もはまった手作りパンはおやつにもぴったり!
      • 出店は6日・8日のみとなります。お土産にカンパーニュはいかがでしょうか。
    • Coming Soon…

  • ここでの会員とは本年度(2018年度4月以降)会費をお支払いただいている日本ブリーフセラピー協会本部、ならびに短期療法を学ぶ会各支部の会員を指します。
  • 本年度会費が未納の場合には、年会費5,000円を合わせてお支払いください。
  • 大会事前参加と同時に当協会への入会も可能です。当協会入会お申し込みフォームより事務局にご連絡ください。
  • 一度納入された参加費は、欠席の場合でも返金いたしかねますのでご了承ください。

振込先

  • ゆうちょ銀行(日本ブリーフセラピー協会 学術大会準備委員会)
  • 金融機関:ゆうちょ銀行
  • 登録名:ブリーフセラピーキョウカイ タイカイジュンビイインカ
    • 【ゆうちょ銀行からの振込】
      • 口座記号番号:00290-9-88172
    • 【ゆうちょ銀行以外からの振込】
      •  店名:〇二九(ゼロニキュウ)店
      • 店番:029 種目:当座
      • 口座番号:0088172

※ 当日受付にて確認させていただく場合がございますので、振込明細書は大切に保管してください。

注意事項

<臨床心理士ポイントについて>

本大会では臨床心理士研修のポイント申請を予定しています。臨床心理士のポイントを希望の方は,以下のプログラムにご参加ください。

  • 2018年10月7日
    • 招待講演
    • 大会企画WS
      • *上記の2プログラムへの参加で、規定第2条(3)「関連学会での諸活動への参加 参加者」となります。
  • 2018年10月8日
    • ワークショップ(午前・午後両方)
      • *講演・ワークショップへの参加及びいずれか1つのワークショップ参加で規定第2条(3)「関連学会での諸活動への参加 ワークショップ受講者」となります。

 

  • 「ポイント申請のための修了証」は10月8日「ワークショップ」終了後に発行予定です。
  • 大会参加申込みの際に必ず臨床心理士ポイント申請希望の旨を事務局までお知らせください。
  • 原則として事前申請のない方や再発行は致しかねますので予めご了承ください。


お申込みフォーム


*事前申し込みは9月22日(土)に終了いたしました。


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メールの受信が確認できなかった場合、迷惑メールフォルダに振り分けられている場合もございますので、そちらもご確認の上、確認メールが届いていない場合、大会事務局(conference@brieftherapy-japan.com)までお問い合わせいただきますようお願い致します。

大会事務局 お問い合わせ先

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