概略
ブリーフセラピーは問題の原因を個人病理に求めるのではなく、コミュニケーション(相互作用)の変化を促して問題を解決・解消していこうとする心理療法です。
「原因が何か」ではなく、「今ここで何が起きているのか」(相互作用)を重要視します。
その土台はG・ベイトソンやP・ワツラウィック、R・フィッシュやJ.H.ウィークランド、M・エリクソン、D・シェイザーなどによって構築され、その後のMRIアプローチ、Solution Focused Approach(SFA)、システム論などへと体系化されてきました。
ブリーフセラピーのエッセンス
個人面接だけでなく家族面接、訪問援助、集団精神療法(心理教育)、コンサルテーションなどの様々な援助方法に適用でき、精神医療、保健福祉、学校教育、ビジネス、組織マネジメントなど幅広い領域・分野で用いられ効果をあげています。
ブリーフセラピーの考え方
- 原因探しをせず、例外(問題の中ですでに解決している部分)を探す(SFA)
- これまでとは何か違う事をする(Do Something Different)
- うまくいっていることを続ける(Do More)
end more…
ソリューション・フォーカスト・アプローチ
ブリーフセラピーとしてよく知られているのは「例外の質問」「ミラクル・クエスチョン」等の質問法を生み出したソリューション・フォーカスト・アプローチ(SFA)かもしれません。しかし、その出自はMRI(Mental Research Institute)という研究所内の短期療法センターで発展してきたアプローチです。
MRIアプローチ
MRIアプローチは「悪循環を切る」アプローチ、SFAは「良循環を拡張する」アプローチです。これらは、自転車の両輪のような関係で、どちらも理解していくことでより効果的な面接を行うことができます。